小学校でプログラミング教育が必須化されましたが、すべての児童にプログラミング教育が必要な理由についてはよくわからないと感じている人もいます。プログラミングを勉強するとどのような未来が見えるのでしょうか。そのあたりが明確になると、プログラミング教育に対する認識を深めることができるでしょう。
プログラミングを学ぶことによって、職業の選択肢が広がります。どのような職種であれ、パソコンをまったく使わない職種はほとんどない時代です。ホワイトカラーの職種を目指すなら、パソコンのスキルは必須です。プログラミングは、一般的なパソコンスキルを大きく上回る専門スキルです。身の回りの多くのものがプログラムでできていることを考えると、プログラムを作る技術を持った人が多く必要となるのは容易に想像できることです。プログラミング技術を持っていれば、平均的な収入を上回る職業を手に入れるチャンスが増えることになるでしょう。
プログラミング技術があれば、プログラマーやシステムエンジニアなどのIT職に就くことができます。プログラマーとは、コンピュータープログラムを作る人のことです。プログラマーと呼ばれる仕事には、スマートフォンやアプリケーション、ゲーム、家電、金融系や政府系の大規模な基幹システムなど、業界を超えたさまざまな分野のものがあります。
アプリケーション系のエンジニアは、スマートフォンやパソコンで使用するアプリケーションを作ります。家電製品を動かすためのシステムを作るのが、組み込み系と呼ばれるエンジニアです。
基幹システム開発は、IT系職種の中でも公務員のような手堅いイメージを持たれる分野です。同じプログラマーでも、作るものや働く環境、所属する企業、立場などによって収入には差があります。
これらの他にも、企業の情報システム部門で働く情シス・システムインテグレーターやユーザー体験を設計するユーザーエクスペリエンスデザイナー、ビッグデータを活用して情報分析を行うデータサイエンティストなど、プログラミング技術を使ってできる職業はいくつもあります。
データサイエンティストについては需要に対して供給が追いつかない状況で、新卒でも年収800万円、平均年収は1,000万円とかなりの高収入です。技術職からは少し離れますが、テクノロジーについて他の人にわかりやすく解説するエバンジェリストという分野もあります。かつて小学校で英語が導入されたことに伴って英語を習う子どもが増えたように、プログラミングの重要性に対する世間の認識は今後ますます高まっていくことになるでしょう。
親が教える必要はあるの?
プログラミングについての知識を持たない親が子どもに教えることは難しいものです。もしそうしたいならば、親がプログラミングについて勉強する必要があります。オンラインスクールを活用すると、自分のペースで学習できます。
フリーランスという働き方もある!
プログラマーを目指すなら、フリーランスプログラマーも選択肢のひとつです。フリーランスプログラマーになるためには、プログラミングスキルやコミュニケーション力が必要です。案件はエージェントを利用すると見つかります。
小・中・高のプログラミング教育を知ろう!
プログラミング教育は、すでに小・中・高のすべての学校で必修化されています。小学校では各教科に盛り込む形で、中学校では技術家庭科で学びます。高校になると共通必履修科目として学びます。